この作品も、アフタヌーンで通学時間に読んでいた作品。
途中の部分だけ読んでいて、作品の世界が気に入り、ずっと気になっていた。
この度、まとめて読みなおした。
海面上昇により人口が減った世界。
岬の先端で喫茶店を営むロボット、アルファさんとその周りの人々を描いたお話。
終始スローペースで、のんびりとした流れがとても気持ち良い。
登場するロボットは、ロボット離れした感情を持っていた。自分たちなりに考え・感じ、人が忘れてしまいそうな気持ちを思い出させてくれる気がした。
作品の中に登場する謎が、謎なままなのが少し気がかり。
しかし、それも人間には思いもつかない、または海面上昇など、人の手に負えなくなってしまった大きな流れの一部かと思うと、それほど気にならなくなってしまうのが不思議だ。
自然の流れに逆らわず、そういうもんだと思って身を任せて読むのがとても心地よい作品だった。
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