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12月 04, 2022

今回の波はどうなるか(Fediverse (2) Advent Calendar 2022)

Fediverse (2) Advent Calendar 2022の4日目です。

わたしはnotestockという、分散SNSのログ管理をするサービスを運営していますが、11月頃からの大量移住を受けて、かなり宣伝してもらえたので、あまり書くことがないんですよね。重ねて言っておくことは、グループ登録しといてくださいね、ぐらいです。

グループ登録の説明はこちら

 

しかし、今回の大量移住はどうですかね。

今までにも大量移住は何度かありました。

だいたいがTwitterで二次元絵を発表している人達が、厳しすぎるBAN基準に耐えかねて、みたいな感じでした。

分散SNSの特徴として、拡散されにくいというものがあります。SNSに参加している人間が「この投稿を他の人にも知って欲しい」と思って共有しない限り、システム的に多くの人に見てもらうような仕組みが不足しています。

そのため「多くの人に見てもらって承認欲求を満たしたい」という目的でSNSを使っていると、分散SNSではさみしくて死んでしまうかもしれません。

過去の大量移住では、多くの人が寂しさに耐えられずTwitterへ帰って行ってしまいました。

分散SNSに古くからいる人たちは、「今回もどうせみんな帰っちゃうでしょ」と大量移住が起きる度に言ってきました。


2022年11月からの大量移住では、ちょっといつもと雰囲気が違いますね。

二次元絵を描いている日本人という範囲だったのが、テクノロジー系でもなく、アーティスト系でもなく、何気ない投稿をしていた人達が多いです。

それと、海外での動きが大きいですね。バンバンと公式サーバが作られ、「送信元ドメインによって投稿者の身元を保証する」という望ましい仕組みがきちんと実現されてきています。

いわゆるオタクの人達が多かった世界に新しい風が吹き込んできた感じがあります。

 

ただまあ、Twitterの喧噪に疲れて分散SNSに流れ着いたような人達からすると、少ししんどいところがあるかもしれません。

拡散されにくい仕組みと相まって、上手く棲み分けができるといいなと思って眺めています。


あと、SNSの運営には結構お金が掛かるというところも広まると良いですね。

どうしてTwitterがあんなにも広告が多いのか、タイムラインをごちゃごちゃさせて滞在時間を増やしてたくさんの広告を見せないといけないのか。

分散SNSを運営されているサーバによっては運営費が公開されているところもあります。「自分たちの考えに合わせてSNSを運営する」ということに、どれだけの負担が掛かるのか。それに気が付いて、ウェブサービスとその運営費をどうやって集めていくのか、どうしてそのサービスが無料で使えているのか。そういうあたりに少しでも意識が向くようになると、今後も上手くこの世界が継続していけるんじゃないのかなと思っています。


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