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2018年12月18日火曜日

インターネット蟹工船を読んで

インターネット蟹工船 Advent Calendar 2018、18日目です。

   インターネット蟹工船を読んで
  マクナル星立ゼーポーモ中学校 おさ
 この作品は、まだ人類が母なる惑星、地球にいた頃に書かれたものだ。人類が宇宙に進出し、多くの星々をネットワーク接続するアウターネットになる前の、地球を覆い尽くしていたネットワークでの出来事がオムニバス形式で綴られたものだった。作中では管理者でもない人達が、それぞれ自分たちの価値観で物事を仕切りはじめ、コミュニティが崩壊していく話があった。個人を大切にするという考え方が、自分勝手と誤った解釈になり、共同体に所属する一個人でしかないという前提を忘れさせてしまうのか、そのような動きになる例を道徳の授業で習ったことを思い出した。
 わたしはこの作品を読んで、人類の歴史は繰り返すものなのだと感じた。異なる宗教、星、国、法律、ルール、これらはそれぞれのグループが築いてきた歴史に基づいたものであり、各グループは構成する人員の入れ替わりに合わせて信条が変化してきたものだ。その度に派閥ができ、コミュニティが分かれ、村、国、星、宗教が分かれてきた。人はそれぞれ考え方が微妙に異なり、完全に同じ考えを持つ人間は存在しない。それは同じ条件式と学習結果を与えられたコンピュータだけだろう。
 地球で文明を持ち始めた頃の人類は、各々が役割を分担することで、一人あたりの生活コストを下げ、文化を成長させてきた。人はお互い微妙に異なる考えや価値観を擦り合わせ、許容できる者同士で集まって生活しているのだ。これはネットワークにおいても同じことが言える。アウターネットになった現在でも、サービスは宇宙空間に分散したサーバー上で実行されているし、そのサーバーはエネルギーを得るためにどこか恒星系に所属している。これはアウターネットでの活動も、何らかの制約に縛られるということだ。なんの制約にも縛られたくないという人達もいるようで、アステロイドベルトの公宙域にサーバーを置いている人もいるようだが、警備ロボットなどでかなりの費用が掛かっていると聞いた。この作品でも語られていたように、自由とはコストが掛かるもので、何かを守るためにはお金であったり、人的リソースであったり、とにかく力が必要となる。
 わたしは大金持ちになったら、ぜひ自分のサーバーを打ち上げてみたいと思った。しかし現代では人類の活動範囲が広がってしまい、みんな同じような生活となってしまっているので、きっと共有サーバーで他の人達とアウターネットを使っていくことになるのだろうなと思っている。相手への敬意を忘れず、自分に合う活動領域を見つけたいと感じた。

エスペラント語でTerpomoってポテトの意味らしい。

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