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8月 24, 2015

YAPC::Asia Tokyo 2015に参加してきました #yapcasia

10年目、今年でとりあえず最後と聞いて、前から参加してみたかったYAPC::Asia Tokyo 2015に参加してきました。
CGIに手を出し始めたときはperlを使っていましたが、最近はPHPばかり書いているし、「perl以外でも全然大丈夫」「perlじゃない発表がある」と言われても、タイトルにperlが入っていると、なんとなくperlの背景とかちゃんと知らないから参加しにくいなと感じていました。
最後と聞いていたけど、たぶん名前変わるんだろうなと予想しながら東京へ向かいました。
そこで参加したトラックについて、感じたことなどを書いていこうかと思います。
見出しのリンクは動画やスライドや、スピーカーのブログ該当記事へ張っています。

前夜祭

この日は一日トラックEに居ました。
いきなりビールとおやつが並んでいる状態で、聞いていたとおりの会だ。

PHP帝国の逆襲!(を願うPHPerが話す最近のPHPについてのクイックツアー PHP7対応版)(リンク先自動再生)

一発目から鶉さんの軽快セッション。いきなりお酒も入って、ハイテンションで始まりました。
PHPerとしては、PHPのお手軽さとゆるふわ感が、始める敷居の低さとして働き、広く普及するに至ったと思っていて、ある意味これは利点なのではないかと考えています。
ただ、作り込むほど、経験を積むほど、ゆるふわなせいではまるポイントや、ゆるふわを許したくない場面というのが出てきて、それはいかんともしがたい場面でした。
PHP5でもいろいろと対策ができるようになったのですが、PHP7になってもその動きは続いていて、かなり安全で手が掛からないコードをかけるようになるのではないかと思いました。
速度も気にはなるところですが、基本的にはDBのレイヤーが一番重いようなシステムが多いので、速いことは嬉しいけどそれほど重要視しているポイントではありません。
そういう点では、最近ちょっと調べ始めているHHVM/Hackも気になる辺りです。
Hackはまだ簡単にビルドできないのが辛いねー。

はてなブックマークのトピックページの裏側

skozawaさんの、先日のElasticsearch勉強会で聞いた内容でした。
勉強会のときには聞けなかったのですが、辞書のメンテナンスをしていないとか、ノード数が6台というのが新しいポイントでした。
拙作ふぁぼるっくでは、naistの辞書とはてなキーワードのCSV、手動辞書管理でmecabの辞書をメンテナンスしています。ニュースサイトの記事のように、砕けた日本語でないなら、辞書を気にする必要がないというのは、羨ましい点だなぁと思いました。

技術ブログを書くことについて語るときに僕の語ること

ゆううきさんの技術ブログをはてブのホットエントリーに入れるための施策について。
ここのブログは日記と名付けているとおり、基本的には思ったことや感じたことがメインなので、みんなに読んでもらえると嬉しいというよりかは、こんなことしたよ、誰か同じような失敗をしたときに役に立てばいいなという思いで記述しています。
なので、注目される技術よりは、検索エンジンに取り込まれればいいや程度の認識で書いています。
訪問者が多くて広告収入だけで生きていけるようになればいいですね。そうしたらずっと好きなコードだけ書いて行けるんだろうけど、好きなコードだけだと、なかなかブログに書く苦労ネタが生まれないような気もしたりして、やっぱり苦労してコード書きたいのかなぁ。
コードを書くということは、何か克服したい困難があるわけだけど、困難を楽に解決していけたらいいな。

一日目

メリークリスマス!(リンク先自動再生)

perlを生み出したLarry Wall氏の基調講演。ホビットと指輪物語の内容を知らないので、半分ぐらいしか理解できませんでしたが、バスにひかれないように願っております。
同時通訳がなかなか大変そうでした。技術用語って、下手に翻訳するよりもそのままの方が通じる物があって、その辺りのバランスが絶妙だなと感じました。

Effective ES6

新しく策定されたECMAScript 6を書くに当たっての注意点。
PHPもそうなのですが既存コードのメンテばかりしていると、なかなか新しく策定された言語仕様を試す場面ってないのですよね。JavaScriptだって、しばらくはjQueryと付き合っていかないといけないだろうし、そうなると新しいJavaScriptを書く機会も訪れなさそうです。そこで新言語仕様を旧言語仕様に変換してくれるBABEL、便利そうですね。

今フロントエンドで何が起こっているのか

先のES6と合わせて、最新のフロントエンド技術について。
もっとフロントエンドも書かないと、この辺りの感覚が鈍りますね。
サーバサイドをやっていると、最終的にHTMLやJSONを生成すればいい感じになってしまって、取り残されている感があるので、聞いてみました。
ニュースサイトなどで並んでいる言葉で、だいたい何をするものかは分かるけど、なぜそれが出たのかという点で解説してもらったので分かりやすかったです。
同じような技術でも、なんとなく微妙な開発方針の違いで分裂しているのかと思っていたりしたのですが、違ったんですね。

Conway's Law of Distributed Work

リモート勤務をするに当たって便利なツールやサービス、そしてそれを使う心構えなど。
仕事で要求されるレベルによって、またその会社の標準ツールなどによっても、ツールやサービスは変わってきますね。紹介された中でもこれは使っていて知っているというものから、聞いたことが無く内容を見ても今の業務では使わないだろうなというものはありました。
せっかくリモート勤務で通勤時間を削減したのだから、さらにツールを駆使して業務時間を削減できるといいですね。
質疑応答を聞いていると、効率改善によって生み出された時間をさらに仕事時間に充てようとする日本人は、やっぱり働き過ぎなのかなぁと感じました。

esa.io - 趣味から育てたWebサービスで生きていく

前半は聞けていなかったのですが、サービスの育て方的な話。趣味から育てたサービスで生きたいですよね。せめて収入支出でトントンになって欲しい。

Lightning Talks Day 1

現在関わっている会社のサービスでもある、feedwindを作っているace氏のLTもありました。
LTって全体的に話者のトーク力もさながら、いかに面白い境遇に巻き込まれるかという、そういう技量もあるのではないかと感じました(笑)
一番面白い境遇にあったのが、LTのスポンサーをしていたネコトーストラボだと思います。サイトもよく分かりません。

二日目

この日は聞いてみたいセッションがずっとトラックDでした。

Google Cloud Platformの謎テクノロジーを掘り下げる

最近はGoogleもMap&Reduceは使っていないなど、まあ漏れ伝わってくることのおさらい的な感じでした。誰のどんなデータも、同じように超分散保存することで速度を稼ぐという方法は、やっぱり乗っかってみる価値があるのかなぁと考えました。

我々はどのように冗長化を失敗したのか

去年から続く「式年遷宮インフラストラクチャ」の続編。訓練とそれを本番に組み込むというのは、考えとしては有りなんだろうけど、冗長構成にして一個ぐらい死んでも大丈夫、みたいな構成を考えた方が無難なのかなと思いました。

MySQLで2億件のシリアルデータと格闘したチューニングの話

よくある貧弱なハード要件でハードなデータ処理を要求されるパターン。
新規データ投入でインデックスを後から作る話が有名なだけに、それをなぜ試さなかったのかちょっと疑問に思った。質問すれば良かったけど、なんか単純に思いつかなかっただけなのでは、と感じた。
とりあえず、客に対してソフトだけではどうにもならない問題もあることをちゃんと説明できるようにしておかないとなと感じました。

データ分析基盤を支える技術

TwitterのTLでの印象ではスプラトゥーンに熱を上げる人ですが、TDの中の人であるrepeatedlyさんのセッション。
TDの宣伝だけにとどまらず、Hadoopやそこから始まる分散技術に関する紹介。分散技術って、自分で大量のノードを用意できる財力も無いし、なんとなく別世界のお話という感じなのですが、そういうところを上手く組み合わせて行けたらいいのかなと感じました。

【特別企画】YAPCあるある(仮)

YAPC過去の実行委員長を迎えての振り返りトーク。結局宮川さんが口に当てているあの紫のやつはなんなんでしょう。YAPCとは関係なさそうで、あれが何なのか、いまだに分からない。

HTTP2 時代の Web

HTTP2の方がいろいろと便利なのはわかるし、Googleとかもhttpsがある方を優遇しちゃうよとか言われると、なんか趣味で作ったサービスでも金かけて証明書を取らざるをえないのかなと思ったり。
無理に使う必要はない、1.1も残り続けると言われても、悩みます。

Lightning Talks Day 2

二日目のLTは、勢いのあるものが多かったです。
あたりはかなりぐっときました。とくに会場ネットワークを担当されたCONBUのネットワーク敷設・撤去実演は圧巻。あの為に、LT開始時点で6階のネットワークが使えなくなったんだなと納得。 急なお仕事対応も会場からできて、本当に助かりました。

クロージング

YAPCは終わるけど、勝手に名前使っていいよ、Beaconでなんか公開するよということで、予想に近い流れ。新しい開発者カンファレンスに期待しつつ、さらに盛り上がっていくといいですね。

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