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2015年7月16日木曜日

通信の最適化について

ここ数日、携帯電話キャリアによる「通信の最適化」の話が広がっています。
わたしの考えとしては、 「キャリアの言い分はわかるが、やり方が不味いので反対」です。

この問題についての議論を追っていくと、大抵泥沼になっています。
いくつかの問題に分けることで整理ができると思います。
それぞれが、別々の問題を指して議論をするので、平行線になってしまうのです。


1.発端となった非可逆圧縮について。
利用者「データが元に戻せないなんて困る」
回線提供者「綺麗な富士山の写真が、とりあえず山の写真だと分かれば何も問題はない」

2.勝手に非可逆圧縮を適用したことについて。
利用者「聞いていない」
回線提供者「店で説明して同意したはず」

3.データの意味を理解して非可逆圧縮を行ったことについて。
利用者「通信の秘密を侵している」
回線提供者「店で説明したから問題ない」


2番と3番については、結局のところ店舗でのサービスが悪いというところにつきるのかと思います。
多くの「聞いていない」という声が上がった時点で、回線提供者は一端通信の最適化を中断し、店舗に対して再度教育を行い、説明を徹底させるべきです。
また聞いていない利用者が多いのなら、再度個別に連絡を取って了解を取り付けるべきかと思います。
「そんなコストは・・・」という声が聞こえてきそうですが、店舗の教育を怠ったツケでしょう。
店舗でキャリアが決めた説明事項をきちんと説明できているか、客のふりをして潜入調査とかしないものなのかな?と思いますが、性善説で動いた方がコストは掛からないですし、疑いたくない気持ちは分かります。しかし通信の最適化に限らず聞こえてくる店舗の契約トラブルを考えると、もうそんなことを言っていられないのではないかと思いました。
誠実な商売をして欲しいものです。

そして1番。
2番と3番で客が承諾した場合に、晴れて1番を実施してよいかと思います。
「富士山の写真が山みたいな形の画像になります」
個人的には嫌ですね。
でも、それでも良いという人もいるでしょう。そういう方は利用すればいいのです。
OperaのOperaTurboとか、Chromeのデータセーバーが同じ機能ですね。
ブラウジングが快適になることで、軽減されるストレスもあるかと思います。

「劣化するのが嫌」という意見に対して「音声も劣化しているのだから良いではないか」という意見をTwitterで見かけましたが、それは比較が違うかと思いました。
「夕焼けに照らされる富士山の綺麗な写真」が「どこかの山がオレンジ色に光っている」状態になるのは、JPEGという画像ファイルの意味を理解して劣化させるわけです。音声通信で特定の周波数をカットするのとは違って、意味を理解して劣化させるのですから、「単身赴任先から子供に電話をしたら桃太郎の話をせがまれて、何度も読んだことのあるお父さんは、暗記したお話を電話口で感情を込めて語った桃太郎の話」が「おばあさんが川で桃を拾ったら子供が出てきて、大きくなって鬼ヶ島へ行って鬼を退治しました」という要約しか子供には聞こえてこないわけです。
意味を理解して非可逆圧縮するというのは、こういうことです。

それを受け入れられる人は使えば良いかと思います。

繰り返しますが、きちんと顧客が了承した場合のみ、実施が可能です。


キャリアの帯域が足りなくなっていることは理解できます。一部の利用者によって、多くのリソースが割かれていることも理解できます。
しかし、それなら定額制などやめて、従量制にすれば良いのです。



そんなわたしは、定額制があったとしてもキャリアのパケット通信価格が高すぎて、MVNOでしかインターネットは使っていません。心情的に非可逆圧縮が嫌なので、キャリアが通信の最適化を続けるなら今後も使うことはないと思います。
MVNOでも実施しだしたら・・・、どこか1社ぐらいは非可逆圧縮を実施しない会社が残るでしょう。
「音声がクリア」 を売り文句にする通信会社があるぐらいですから、「画像が綺麗」を売り文句にする通信会社も出てくるでしょう。

例として挙げた「音声通信の内容を要約して送信」は、ある分野では希望があるかもしれませんね。
いつも同じ話か、話が脱線しまくって本題に進まない人との通話とか(笑)

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