冬場になると、 加湿をしても効果が無いときがあり、他になにがあるだろうかと考えたところ、換気が足りていないのではないかというのを思い出しました。
しかし、息苦しいとか頭がクラクラするとかいうのは感じたことがありません。実際にどのくらい換気が足りていないのか、測ってみないことには分からないということで、arduinoとCO2センサーを組み合わせて測ってみました。
使った部品は、arduino unoと、CO2センサー「MH-Z14A」、気温湿度気圧センサー「BME280」です。
結線とソースコードはググったら出てくるでしょう。
CO2センサーはMH-Z19が欲しかったのですが、Amazonでもどこも海外発送ばかりで、到着まで2週間掛かるということだったので、国内のAmazon倉庫から発送できると書かれていたMH-Z14Aにしました。
arduinoのEthernetライブラリを使って自宅のサーバに計測値を投げてファイルに保存し、zabbixからファイルを読み取るという仕組みにしています。2000ppmをトリガーにして、Slackへ通知を送信。
少しはまった部分としては、計測値を投げる処理を1分に一回にすると、なぜか処理が止まってしまうため、30秒に一回にしています。keepaliveあたりのなにかなのか、調べ切れていません。
二酸化炭素濃度は、自然界でだいたい400ppm、よく換気されている部屋で1000ppm以下、2000ppmからは換気が必要だそうです。
実際「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」でも1000ppm以下にすることが求められています。
実際に測ってみて分かったこととしては、意外と簡単に2000ppmに達するということです。
私が普段作業をしている部屋は、 14畳ほどの広さのリビング・ダイニング・キッチン一室。古い建物で、外の風が強いときなどはドアの下から風が入ってきて寒いぐらいなのですが、穏やかな天気の時は意外と密封度は高いらしいです。
冬場は、この部屋で小型のガスファンヒーターをつけています。6畳用だったか、8畳用だったか忘れてしまいましたが、能力からすると不足気味の機械なのですが、2時間ぐらいで400ppmから2000ppmぐらいまで上がります。
冒頭で頭がクラクラしないなんて書きましたが、もっと高い濃度で発生するもので、それより前に作業の能力などにも影響が出てくるそうです。
よく見かける注意書きも、死亡事故なんていうぐらいだから「うっ、苦しい」みたいなことになるレベルを想定してしまいますが、じわじわと身体を蝕んで気が付いたときには手遅れということにならないよう、早め早めの換気が必要ですね。
1月30日 追記
arduino用ユニバーサル基板を買ってきて、組み立ててみました。
EthernetシールドのLAN端子がかなり大きくて、基板を切る必要がありましたが、これでブレッドボードと違って蹴飛ばしても配線が外れる心配が無くなりました。