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12月 02, 2017

マストドンのフォロー状態可視化ツール「フォローリンク」

Mastodon 2 Advent Calendar 2017の2日目です。
昨日はナツキさんのマストポータルについてでした。

トゥートでの発表はしていたのですが、自分のブログでは書いていなかったので、改めて紹介します。
マストドンでのフォロー・被フォロー状態を可視化するツール「フォローリンク」を作りました。



昔、mixiGraphという友達状態を表示するソフトが有り、あれはWindowsやMac上で動作するソフトでしたが、こちらはブラウザ上で動作します。
ただし、ひたすらに重たいです。
画面上に表示されるアカウントが1000アカウントを越えるぐらいから重たくなってくるかと思います。

表示するアカウントの関係として
  • 相互フォローだけ見る
  • フォローだけ見る
  • 被フォローだけ見る
  • フォローだけ見る(相互フォローを除く)
  • 被フォローだけ見る (相互フォローを除く)
  • フォロー・被フォローを見る
が有りますので、フォローしていない被フォローの中から、新しくフォローしてみたい人を探すという使い方も可能です。


内部的な話もしておきましょう。
フォローリンクの表示処理自体はJavaScriptでSVGを操作して行っています。D3.jsのForceグラフ機能を使って座標計算を行っています。この処理がCPUを使い切って重たいのです。
計算処理部分だけをWeb Workerとして切り出し、ブラウザのUIスレッドと分けることでフリーズしたような重さを避けることができるのですが・・・。フォローリンクでは、随時表示アカウントの追加などが行われます。
その他ドラッグしてアカウントの表示場所を移動させたり、何かと計算中でも外部からの変更が行われます。
このため、計算用スレッドとのやり取りが多くなり、現状の処理をちょろっと書き換えただけでWeb Workerに切り出すのは難しそうだという考えになりました。
たぶん、Web Workerで計算部分だけ切り出すなら、WebGLとかでGPUに計算させた方がもっと効率よさそうだな、とか。

そしてサーバ側。フォロー情報については、フォローリンクのサーバでキャッシュをしています。これは複数の人が同じアカウントの情報を見ようとしたときに、個別にマストドンインスタンスへフォロー情報を取りに行くとインスタンス側へ負荷をかけてしまうため、その対策としてキャッシュを持っています。
マストドンのフォローページをjson形式で要求することで、ブラウザに表示するHTML形式より少ない転送量で、またプログラムで処理しやすい形式として取得することができます。フォロー情報は少しずつ変わっていくと思いますので、24時間キャッシュが残るようにしています。
このjson形式での取得がGNU SocialやPleromaが現在対応していないため、マストドンだけの対応となっています。

他にも便利そうな機能があれば追加したいと思っていますので、なにか要望があれば @osapon@mstdn.nere9.help まで連絡ください!

追伸1 ITmediaにも記事にしていただきました。
マストドンのフォロー状態を可視化する「フォローリンク」

追伸2 他のマストドンアドベントカレンダーも楽しみですね。
Mastodon Advent Calendar 2017(Adventar)
Mastodon 2 Advent Calendar 2017(これ)
Mastodon Advent Calendar 2017(Qiita)
mstdn.jp Advent Calendar 2017
knzk.me Advent Calendar 2017
nico.friends Advent Calendar 2017
ますとどんちほーりれーマンガ Advent Calendar 2017

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