やわらかあたま塾今日の結果:1139g、やわらか度初段、バンクあたま。
今月のNewtonは宇宙に「無限」は存在するか?でした。
あと、この前ちょっと紹介していた相対性理論のQ&Aが載っていた。
光速度不変の法則がなんとなく理解できた。
あたまからちょっと煙は出たけど。
昼飯のスパゲティナポリタンを眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「なぜナポリタンは赤いのだろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「赤いから赤いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。
「赤方偏移」という現象がある。
宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象である。
つまり、本来のナポリタンが何色であろうとも、ナポリタンが我々から高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く見えるはずなのだ。
目の前のナポリタンは高速で動いているか否か?
それはナポリタンの反対側に回ってみることでわかる。
運動の逆方向から観察することで、スペクトルは青方遷移し、青く見えるはずなのだ。
逆に回ってみたところ、ナポリタンは赤かった。
よってこのナポリタンは高速移動をしていないと言える。
しかし、もしナポリタンの反対側に回ってみた瞬間に、ナポリタンが瞬時に今までと反対側の方向へ高速で遠ざかり始めたのだと考えれば、どうだろうか?
ナポリタンの反対側に回っても、相変わらずナポリタンは赤々と見えるはずである。
確かにナポリタンは赤い。
したがって、まだナポリタンが高速移動していないとは結論できない。
危ない、危ない。もう少しで安易な結論を出すところであった。
私は額に浮かんだ汗を拭った。
もしナポリタンが目の前から高速で遠ざかっているのだとすれば、目の前のナポリタンは遠近法に従って、徐々に小さく見えるはずである。
しかし、目の前のナポリタンはさっきから全く同じ大きさである。
このことから得られる結論は、やはりナポリタンは高速運動していないということなのだ。
しかし、ここである可能性に気がついた。
ナポリタンの向こう側に回ることが出来た私は、ナポリタンのそれ以上に早い速度で移動したことになる。
仮にナポリタンの移動速度の二倍の速さで移動したとするならば、ナポリタンは相変わらず前と同じ速度で遠ざかり行くこととなり、その毒々しいほどの赤色を私の前に放ち続けることになる。
ここまで論証を進め、すっかり疲労した私は、手元のフォークでスパゲティをたいらげにかかった。
うまかった。高速移動していたであろう、スパゲティは実にうまかった。
しかし、ここで疑問が浮かび上がった。もし胃の中で再び高速運動を始めたら・・
私は即座に喉に手を突っ込み、吐き気が来るまで繰り返した。危なかった。
私とした事が。目の前にあるのは、胃液とトマトの臭いで異臭を放っている、
奇妙な、毒々しい赤の物体だった。どうやら、疑問は解けたらしい・・・
サイクロトロンによるナポリタン・スパゲティー観測第一次計画の見通しについて
平成17年度になり、サイクロトロンによるナポリタン・スパゲティーの観測計画も終盤にさしかかっております。
前号で紹介しましたように、本年1月のアルデンテ状態の麺のサイクロトロン初加速目標値達成という区切りを過ぎ、計画は本格的な運転、利用に向けての作業に入りました。
平成13年度には径1.6mmの棒状パスタが初加速の圧力によりつぶれフェットチーネ状となる課題が発覚し、計画頓挫の難局を迎えましたが、麺鉛直方向加速の手法の確立により、平成15年度には目標達成がほぼ確実視されるようになってきました。
また、平成16年度に新設された99c型サイクロトロンは予定性能の70%(パスタエネルギー90MeV)まで達し、マカロニ・ラビオリ・ペンネといったパスタについても高速射出が可能となりました。
現在、作業計画は「明確なナポリタン・スパゲティー」観測に向け、以下の作業が続いております。
サイクロトロン出射系、各ターゲット室(第1-5ターゲット室)の麺輸送ラインの電磁石系の性能増強
(エネルギーが1.5倍になることに備えた麺搬送システム内の電磁石の補強、新設)
対応する電源、制御系、鍋系、ガス系の整備。
プレーンなパスタとカルボナーラでのナポリタン化の相違検討(検討中止を含めて)
パスタ観測機器の強化。特に分光変化分解能の強化
パスタを強力に茹で上げる「第1-第5茹で室」の新設(平成17年8月に完了予定)
善意のナポリ市民によるナポリタン判定委員会の創設
以上の作業により、本年度中にはサイクロトロン内にて複数種のパスタでのナポリタン化が観測できる予定となっており、第一次計画の完了は平成18年3月末を予定しております。
本研究の成果により、トマトソースを使用しないナポリタンスパゲティの実現が可能になるものと思われます。
今後は、民間食品会社と連携の上、民生技術展開のステージへ移行する計画となっております。
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